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先生学 breakthrough with growing


「校外の学校行事の時に気にしておくべきこと その3」


さて、今回の「先生学」のテーマも前回に引き続き「校外の学校行事の時に気にしておきたいこと」。その3回目。具体的な準備ほか対応についてのポイントの続きです。さっそく見ていきましょう。


★  事前の準備(続き)

4)学校待機の先生方に対して

学校で従来の校内の業務に携わりながら、校外行事の遅刻、欠席連絡の対応やその生徒の対応をしてくれる先生方、事務室の職員の方々にも連絡が必要です。一番大きなことは遅刻生徒がいた時の具体的対応内容の指示です。時には保護者から自分の子どもである生徒ではなく直接学校に問い合わせがあったりします。(子どもが当てにならない時。笑)飛行機の都合や渋滞によりバスが予定時刻より遅れて到着しそうで解散時刻が予定より大幅に遅れる。こんなこともありますよね。それらも(子どもから保護者へLINEなどで連絡させるようにすると同時に)あらかじめ学校勤務の先生や事務室の職員へも連絡して電話対応もお願いしておきます。


5)顧問の先生、養護の先生

学校に登校している学年の部員の部活動にも気を配ります。無責任にならず顧問の先生たちとの連携を。先生が不在にしているその日、その期間の担当している部活の活動は無しなのか、活動有りで他の顧問の先生にお願いするのか。公式戦前などはたぶん活動するはず。平日の在校している生徒の延長届け、土日祝日の帯同や引率も。怪我時に備えて、部員名簿と保護者の緊急連絡先、救急指定の搬送先病院の連絡先もあらかじめ確認しておくと完璧です。


6)副担の先生、同じ教科の先生

副担の先生との連携(引率者以外の先生方)に担当クラスのホームルームほかお願いを。自学年の行事の場合は、自分が万一動けない時の保護者対応にも入ってもらうことをお願いしておきます。

また(代休を含む)校外宿泊行事期間中の自習課題について。引率者で授業を他学年で持っている場合は、本来なら「二重働き」になるはずですが、代替の授業を他の先生たちが持てない学校では「自習課題」を準備してその対応を教務部など他の先生にお願いすることになります。その課題配布や指示については、教務部の先生か同じ教科の先生がたぶん担当します。時間割変更によって先生同士が個人的に授業の交換をしても報告は必要。それらのことも教務部の先生から聞かれる前に、書面できちんとして提出してお願いしておきます。


★  しおりと要項の配布  

その行事の「しおり」「要項」は当該学年や顧問の先生方と、業者はもちろんですが、以下の各先生方にも忘れずに。「しおり」については各分掌に1冊。管理職用各1冊、経営企画室・事務室、保健室にも配布。職員室には先生方みんなが共有している行事予定の書き込まれたホワイトボードなどスペースに掲示用マグネットでぶら下げておきます。


★  遅刻や欠席、不参加生徒の対応  

「参加者名簿」あるいは「学年名票」も当日朝に電話応対してくれる先生のもとに。修学旅行などの不参加生徒で、学校で自習課題を取り組ませる準備も。「出席簿になる不参加生徒一覧表」を作成しておくと丁寧。わかっている生徒分だけでもクラス番号氏名をあらかじめ記入しておく。日付と出欠席とが記入できる欄、登校時刻や終了下校時刻もあらかじめ決めて当該生徒と保護者には指示しておきますが、それもその日にちごとに記入できるようにします。また自習監督の割り振りまでは負担が大きくなるため必要無いと思いますが、自習をさせる教室(図書館であればその担当の先生や司書の方たちにあらかじめお願いしておく)も準備します。それも全体に周知してないと「あれ? 修学旅行に行ってるはずの2年の生徒が校内を歩いてる!」などと驚かれ、盗難事件などがあった時に疑われたりするいわば余計なおそれも出てくる。それらを排除するためにも自習課題とそのための根回しは必要だと思います。


今回はここまで。ようやく「準備編」が終わりました。次回は「校外の学校行事の時に気にしておくべきこと」の4回目にしてまとめ編。「当日」と「帰着後」についてです。お楽しみに!